備忘録@のだぽけ

※中身がスカスカで無味なので実質フィクション

全てを破壊するテツノコウベ

 ドラフトシングルバトルお疲れ様でした。今回もそこそこ気に入った構築ができ、かつ今までの交流会や部内戦と違ってすべてのポケモンを選出することができました。これは個人的には結構大事なことで、見せ合い画面の場で全員にある程度の信頼をおけていたことの表れだと思います(尚勝ち負けは不問)。ということで経緯等含めていろいろ書きなぐっておきます。以下、今回使用した6匹です。

構築経緯

1. ドラフトそのものが始まる前段階

 元々以下の考えが自分の中にあり、それに沿って構築のコンセプトを決めました。

・10人で環境ポケモンを取り合うため、スタンパのように単純な数値・性能のゴリ押し状況が発生しにくいのではないか

・家の事情や試験等で直前にキャンセルすることになってしまっても、ギリギリ他の参加者に迷惑がかからないくらいのポケモンを主軸にした構築にしておきたい(ただしハッサムは除く)

・練度及び知識の都合、そもそもランクマッチのような環境=他の人が慣れているメタゲームの土俵で戦っても話にならず、メタの対象にならないことが重要

・使用したかったポケモンが他の人に取られてしまい、その度に構築を1から練り直す羽目になるのは面倒くさいのでそれは避けたい

 これらを踏まえ、(何を思ったのか)恐らく絶対に他の人に取られないであろうテツノコウベをエースとしてギミックパを使うことに決めました。その後、そのままの流れで(プログラミング2の実習中に)ドラフト順も込みで適当に仮決めをしていたのが以下の6匹です。

 採用順としては、

・エース枠として、広い技範囲を持ち、かつ等倍範囲の広いあく技をタイプ一致で撃てるテツノコウベを採用。当日中に育成を完了しました

・テツノコウベの(割と速いはずなのに足りていない)素早さを補強し、相手のスカーフを考慮せず上から殴れるよう、おいかぜ要員ペリッパーを採用。このポケモンをドラフトで取った瞬間に何かを悟られる気がしたので自由枠にすることは決めていました

・雨下ならばほのお4倍弱点という大きなデメリットを抱えるハッサムも動きやすく、見た目もカッコいいので一石二鳥と考え、ハッサムを強ポケ枠で採用

ペリッパーを出しにくいでんき技持ちの相手に強いと思い、エレキフィールド要員としてスナノケガワを仮採用

・(どうせパオジアンは獲得できないと思っていたので)みず技の通りにくいドラゴン対策(?)のこおりアタッカー枠としてマニューラを仮採用、こおりのつぶてはつよい

・雨下のげきりゅうみずテラスハイドロポンプロマン砲だったのでゲッコウガを仮採用、みずしゅりけんはつよい

この順番でした。

※持ち物もテラスタイプもほぼ適当です

2.ドラフト前半段階

 1周目が終わった時点で、既に獲得されたポケモンのうち以下のポケモンがめちゃくちゃにキツイことが判明しました。

イルカマン…ハチマキみずテラスジェットパンチを撃たれるだけで天は裂け、地は割れ、海は燃え、脆弱なポケモン達はひんしに

テツノツツミフリーズドライは素でペリッパーの4倍弱点をつける上、仮採用したスナノケガワにも抜群をつけるため下準備要員が動かしにくくなり、更に巨悪みがわりアンコールも完備

また、急に脳内に「ジバコイル=負け」という天啓も舞い降りてきました。これらを踏まえ、急遽かんそうはだドクロッグの採用を決めました。その日(の流体力学の授業)中に調整を考え、そのまま夜に育成まで済ませてしまいました。

 2周目の1匹目に諸氏貫徹さんがテツノブジンを取り、「もしかしてこれ未来パラドックス統一くるか…?」などとアホな思考が脳内に現れました。

更にotさんがまさかのハバタクカミ+ディンルーの並びを獲得し(スタンパは組めないという大前提を打ち破られ)、正常な思考回路を失った結果なぜかここでテツノコウベを宣言するという奇行に走ってしまいました(なんならヤドランさんも抜かしてしまい、結果れごさんに煽られることになりました)。2番目にコウベを選択してしまったことで悪目立ちした気がするのでとても悪手でした。

 3周目に選択権が回ってきた時点でウォッシュロトムが激重であることが気づき、同時にセグレイブを誰も選ばなかったので自分が選べる状況になり、どちらを選ぶかとても迷いました。

ロトムを獲得する誰かがだいぶきつくなること

・セグレイブをとることで物理方面の火力と一貫しやすい氷打点を獲得できること

この2択でしたが、最終的に負けない択ではなく勝ちに積極的な択を取ろうと思いセグレイブを取りました(ウォッシュロトムを取った場合、ロトムハッサムのサイクル軸になっていたような気もしたので…)。その後、元々キツいotさんがロトムを獲得したのは結果的に良かった(?)かもしれません。

3.ドラフト後半段階以降

 スナノケガワをそのまま採用するか、もしくは他に構築に合うポケモンを選ぶか決まらなかったので、とりあえず育成も終わっていたドクロッグを4周目で選択しました。スナノケガワを選ぶとみずとこおりが重くなる気がしたので5周目にウネルミナモをアタッカー枠で採用しようと思いましたが、

・コンセプトであるテツノコウベが食われる気がする

・ただでさえ重いフェアリーが更に重くなる

この2点が気になったため、おとなしくスナノケガワを採用することに決めました。この時点でヒートロトムサザンドラが重くげんなりしていましたが、よく考えたところアーマーガアヘイラッシャサーナイトマリルリなど多くのポケモンが重めであるという事実に気が付き頭を抱えました。

以下はドラフト終了時点で各参加者の採用確定ポケモンです。

 中でもテツノカイナは(激重だと思うのですが)存在を忘れていたところ5周目で選択され、「コンセプトの時点で既に詰みではないか」という結論に達しました。しかしおにぎり1体にこれまでの思考すべてを否定されるのは気に入らなかったので構築を歪め、スナノケガワをフェアリーテラスにしてだいちのちから+フェアリーテラバーストで削ってあとは頑張ることにしました。

 その後、バンギラス1匹によってテツノコウベが余裕で止められるという事実が理科大交流会の日の夜めんでい先輩の口から伝えられ内心卒倒し、とりあえずペリッパーバンギラス抜かれ調整にしておくことで誤魔化すことにしました。ついでに5匹目時点でれごさんが選んだコータス、自由枠で選ばれる可能性がそこそこあるカバルドンシンプルに火力不足な結果倒しきるのが困難なラッキー等受けポケは意識外に投げ捨て、選出、選択されることを考慮しないことで対策としました。

 これらを踏まえた結果、そもそも構築パワー上全対応は無理という結論に達したため、「特定の(ワンチャン勝てるかもしれない)パーティをしっかりと対策する」という(ほぼ姑息な)方針を固め、自分のポケモンの調整はテツノコウベを除き特定のポケモンを意識したものになりました。

コンセプト

メインテーマ:「眼鏡テツノコウベのテラスぼうふうを上から連打する」

 元々が弱かったのかもしれないコンセプトです。実のところテツノコウベは挑発等を駆使した器用な調整がシーズン5で結果を残していたような記憶があるのですが、このコンセプト考案時はそんなことは知らずにぼうふうマシーンにする気満々でした。ちなみにこの構築は多くのポケモンにギリギリの耐久調整を施しているためステルスロックがとても痛いのですが(このコンセプトのせいで)挑発が打てません。混乱でなんとかします。

・他の参加者の構築を歪めず、ある程度メタの対象になりにくい構築にする

 構築経緯に書いた事情もあり、見るからに単独のパワーの高いポケモンを序盤から選ぶのは元々控えるつもりでした。またそういったポケモン達を選択した以上は事前に考察の対象になると少しの対策で詰んでしまうと思い、構築内のポケモンのパワーに緩急をつけることで「ドラフトの段階で、どのポケモンがどんな動きをし、結局のところ構築全体で何をしたいのか」をわかりにくくしたつもりです。

・個々の長所は単独で活かせるよう気を配り、短所はできるだけ構築単位で補う

 今回採用したパラドックスポケモン2種は高い合計種族値に由来する最低限の耐久があり、どちらも耐久方面に多く努力値を割かずとも生半可な火力なら耐えてくれます。その点を買って、それぞれコンセプトに直結する大きな役割を持たせました。一方、他のポケモンの多くは耐久方向に多く努力値を割くことになり、火力不足の懸念がありました。そのため、多くのポケモンに先制技を持たせることでミリ残しのケアとしました。またテラスの構成も、足りない攻撃性能を補うためテラバーストで抜群を突くこと、一致技の火力を上げることの2つを主眼に置きました。

・なんとかしてテラスタルタイミングの読み合いを拒否をする

 向こう視点で最も警戒されるであろうポケモンであるセグレイブと、セグレイブに強いはがねポケモンに対して有効打を持ち、一致技の一貫が凄まじいスナノケガワに対してテラスタルを切られることを想定しました。また、こちらはできるだけエースのテツノコウベや役割破壊のハッサムにテラスを切ることができるよう、基本的にテラスを切らないことを考慮した耐久調整を施しました。読み合いになれば明らかに分が悪いので、こちらは「攻めのテラスを有効に通すこと」「敵の受け目的のテラスタイプに対して有効打を持つポケモンを残すこと」だけを考えてプレイできるような調整目標にしていました(ただし実際に成功するかは不問とする)。

事前構築予想(願望)

 途中まで技構成と努力値振りまで考えていましたが、外れた時にとても恥ずかしいのでテラスタイプ(については正直本人の意図による選択が大きいと思うので割と適当に選びましたが)、持ち物までは予想しておくことにします。

諸氏貫徹さん

 メタ読めない:戦ったことも戦っているところを見たことも無いので読みにくいです。戦略的に整合性があれば、使用率や解禁済みか否かを問わず持ってきそうです。

 6匹目予想:マリルリorクエスパトラ

 予想経緯:物理に強いキョジオーン、特殊に強いドクガや優秀な耐性を持つドドゲザン、他のポケモンに通る技を遮断できるフワライドと全体的にバランスはとれているように見えます。ただ、地面の一貫をフワライドだけでなんとかするのは大変そうに見えるのと、イーユイのような高火力を等倍以上で押し付けて来る相手だと苦しくなる気もするので、物理低耐久や地面枠に対して有効打を持つマリルリは噛み合うのかなと感じました。

 ただし、マリルリを選ぶとテツノブジンの育成によっては物理に偏りすぎる気もしました。そこを踏まえると、安直ですがバトンの中継ぎにも(ただの害悪枠ではなくちいさくなるバトンをしてくる前提ですが)フワライドとの組み合わせでエースにも成れる可能性を持つクエスパトラも6匹目の候補に入ってくるのかなと思いました。

 どちらにせよヘイラッシャはかなり重いように見受けられるので、そこをフワライドのナイトヘッドで突破するのか、テツノドクガのエナボやほうでんで削るのか、はたまた裏の6匹目で見てくるのか等が地味に気になります。

 

otさん

 メタ読めない:最早何やってきても強そうです。ディンルーは多分シーズン5で使った調整ほとんどそのままでくると思います。フェアリーテラスを切られると負けます。

 6匹目予想:ゲッコウガを5匹目に選んだ時点で無理

 予想経緯:上述の通りですが、強いて言えば破壊性能の高いポケモンがパッと見少ないように見え、ハバタクカミを出しにくい構築に対しては火力面が心配そうなので、ステロの削りを上手く利用できる高速or高火力先制持ちのアタッカーにお呼びがかかるのかなと思います。

 ちなみに、プレイスキル的にメタモンを最も有効活用してくるうちの一人だと思うので、メタモン読みをするならまず筆頭候補には入ってくるのですが、安定択的な勝負を好みそうな気もするのでホントに何とも言えません。

 

めんでい先輩

 メタ読み:受け+崩しの組み合わせをしっかりと持ってくる印象で、環境トップというよりは中堅辺りから地味に強そうなポケモンや並びを採用してくることが多いイメージです。

 6匹目予想:ヒートロトムorペリッパー

 

 予想経緯:初手のイルカマンから物理相手の引き先としてゴツメアーマーガア、特殊の引き先としてチョッキハラバリーがおり、物理エースのイルカマンに加え、特殊アタッカーとして通りの良い眼鏡orスカーフのサザンドラを採用したパーティであると想定しました。イダイナキバは技範囲の広い物理アタッカーでありつつも挑発を始めとして器用な技を多く覚えるので型の想定はやや大変ですが、タイプ一致技+アイススピナーに加えてがむしゃらや高速スピンを備えたタスキ持ち、もしくは挑発を搭載したブーストエナジー持ちだと考えます。

 フリーズドライ持ちのテツノツツミがやや重い気はしましたが、それもハラバリーのパラボラチャージでなんとかなる気もしました。少なくともドラフト時点でイルカマンの通りはあまり悪くなさげなので、シンプルにイルカマンをより強く通す択として6匹目に雨展開役のペリッパーがワンチャンという感じです。無難に行くならみずやでんきを受けてくるくさタイプに強い炎タイプだと思いますが環境の炎タイプ枠は他の人の3体目までに入っているので、とりあえず単体で強そうなヒートロトムかエースバーンを6体目として予想しました。炎技を覚えるポケモンにほのおテラスを切って火力を上げることで対応する、というのも考えられますが正直そこまで考慮して予想するのはしんどいです…。

 ちょすいドオーやかんそうはだドクロッグを見てイルカマンが鉢巻で縛られるのを嫌う場合、(ハラバリーにチョッキを渡すと思うので)他の候補として、上位で結果を残している残飯ビルドの線もある気がしますが、ドオー、ドクロッグ共に炎テラバーストを考慮しなければアーマーガアにほぼ打点が無いので流石にそこまで警戒するかは何とも言えません、誰かの6匹目にトリトドンを予想するならあるかもですが…。

 

shotaさん

 メタ読み:前回の部内戦の手持ち、そして今回の選定共にあまり癖のない並びの印象なので、6匹目も順当に強そうなポケモンを環境トップ~中堅の間で選ぶ予想です。

 6匹目予想:ドラパルトorサケブシッポ

 予想経緯:物理受けの残飯ヘイラッシャ+特殊受けのチョッキジバコイルの並びが成立しており(正直ニンフィアはチョッキか残飯の2択、妥協してもオボンが限度だと思っているのでヘイラッシャならゴツメ、ジバコイルなら眼鏡の可能性はあります)、(キノガッサがポイヒでもいかさまダイス持ちでもないと仮定すると)崩し役として珠or鉢巻パオジアンを組み合わせて残りを補完的に組んだパーティであると想定しました(襷パオジアンはいろいろと面倒なので正直やめてほしいです)。

 ただ、ドラフト順で上3匹を基本選出とすると(ニンフィアの物理方面の耐久がやや心許なく、等倍技のごり押しが通ってしまう可能性があり)、この並びの時点でテツノカイナやイダイナキバ等のかくとう複合がやや重いのではないかと感じました。そこで、残りの1枠はかくとう技を透かせ、かつどくが重くなりにくいゴーストタイプであり、パオジアンに次ぐもう1体のアタッカーとしてドラパルトやラウドボーン等ではないかと予想します。

 公開された5体のうちにパラドックスポケモンがおらず、ブーストエナジーを使えることから、ステロやでんじは等やや搦手気味に寄せるなら(だいぶ低そうではありますが)サケブシッポの可能性も考えられたりしませんかね…?

 

ヤドランさん

 メタ読み:構築や選出云々よりも読み合いの練度によって強い択を確実に通しに来る印象です。同時に、交流会時点でドラフトシングルを意識したレンタルパを使っており、使用感が良さそうにしていたので、それに似た構築になるような気もしています。

 6匹目予想:マリルリorマスカーニャ

(テラスがめっちゃ偏ってるとか、流石に物理偏重が過ぎるとか、ほぼ交流会のレンタルそのままとか、そういうのは気にしてはいけません…環境わかんない) 

 予想経緯:他の構築がカイリュー対策にカイリューを持ってこられないことを考えると、純粋にカイリューを通すことが軸になるのが自然だと考えます。カイリューイーユイ共にステルスロックが重くなりそうで、かつこの構築視点もステルスロックと噛み合いが良いので、コノヨザルは挑発やアンコール、ステルスロック等を備えた起点型になると思います。イーユイを越えられてしまうとサイコショック持ちのハバタクカミの通りがいいような気もします。

 また、カイリューを止める可能性のあるポケモンに強く出られるポケモンとして考えられそうな多くのポケモンに対して有利そうなポケモンは既に多く採用されており、若干ヘイラッシャが重めくらいなのかなと思います。残りはそれらのメタ意識というより、テラスタルを考慮すると単体で脅威となりうるディンルーあたりに更に厚くすることで、相手側6匹目によってはサブプランとなるポケモンが採用されると思いました。

 正直エアプなので何を警戒したいのか、この並びで補完するなら何が最適なのかわかりませんが、ゲッコウガ以上のすばやさでタスキを潰したり、きつい相手に無理やりこだわりアイテムを押し付けたりできるマスカーニャは(物理偏重を考慮しなければ)割と噛み合っているのかなと思いました。また、(物理偏重を考慮しなければ)ハバカミやテラスタルの無いディンルーに強いマリルリも強そうです。ちなみにしんそくカイリュー+スカーフイーユイでほぼ壊滅するので、この構築は切ってます…。

 

せるヒお先輩

 メタ読み:搦手が多いイメージですが基本に忠実な動きをする印象で、攻め切って落とすというよりは受けて耐える寄りの構成を持ってくる予想です。

 6匹目予想:ドヒドイデorテツノカイナ

 予想経緯:変則的なテラスや耐久調整はあるかもしれませんが、基本的な技構成のチオンジェンと安定の珠ミミッキュ、四災に強いと噂のチョッキサーナイトまではほぼ確定だと思います。宿り木が主軸と考えるとガブリアスは鉢巻フルアタだけでなくステロやまきびし型でも良いのかなとも思いますが、物理火力要員がミミッキュ以外にいてもいい気はするので殴れる技も持ち合わせたステロ+テラバースト+じしん@1みたいな形かもしれません。鉢巻が無いと火力がやや不安な気もするのでやっぱりエアプに考察は難しい…。

 ヒートロトムに関しては、チオンジェンにテラスを強要されないよう、カイリューやらなんやらを見られるゴツメの物理受けかもしれませんが、まあ恐らくスカーフor眼鏡トリックが安牌(どこまで行っても上位構築にいるかえんだまトリックまで)だと思います。6匹目については割と素直に読んでいいと感じていて、シンプルにチオンジェンと組ませて強い並びのドヒドイデかテツノカイナが筆頭、時間稼ぎまで考えればラッキーあたりなんかもあるのかなと思います。

 受け主体の構築はよくわからないのでアレですが、テラスの読み合い含めればこの5匹の時点で既にかなりのポテンシャルがありそうな気がします。6匹目によってはミミッキュが役割破壊持ちだったり、ガブが普通に鉢巻持った崩し役だったりしそうなので事前考察での対応は厳しいです。シンプルお祈り。

 

れごさん

 メタ読み:基本的には素直に攻撃的なパーティで、搦手や受けは一部の器用なポケモンに任せる印象です。ほとんど奇はてらわず、普通に強い動きをすると予想します。

 6匹目予想:ドラパルトorドドゲザン

 予想経緯:トドロクツキ、ウルガモスに加えてコータスということで、晴れ下で真価を発揮する物理エースと特殊エース(ウルガモスは物理受けの鬼羽かもしれませんが舞ってしまえばそのまま勝てるポテンシャルはあるので)を既に備えているように見えます。サーフゴー、マリルリ共に単体で性能の高いポケモンなので、残りもシンプルに補完枠で強い1匹と予想します。

 予想経緯:理科大交流会で見せたサーフゴーをそのまま持ち寄るなら起点型でしょうが、3匹持ってるらしいので決めつけるのは早計、キョジオーンに強く出られるマント持ちやシンプルにトリックも撃てて強い眼鏡も全然ありそうです。トドロクツキに関しても、晴れ下ならブーエナが消費されないので鉢巻やいかさまダイスの可能性もあり、考え始めるとキリがないです。そのため、今回は一度先発で消費した後に引き先としてコータスを出し、こだいかっせいを再び発動させるプランかなと割り切ります(この時点で交流会を考慮すると「すばやさ-1で最速ヨーギラスよりも遅い個体」という情報はあるので、最速セグレイブorコノヨザル抜きあたりまででSを抑えたHBベースなのかなと思います)。

 小手先の技はほぼサーフゴーで無に帰せ、起点もコータスだけで成立しうるので、6匹目もシンプルなアタッカー枠な気がします。サーフゴーのスカーフを考慮しないならトドロクツキ以外は中速以下なので、エースが狩り残したポケモンを上からすり潰せる襷ドラパルト、先制技や必中技を持ち受け出し性能も高いドドゲザンあたりがシンプルに強いのかなと思います。

 

クロウタドリさん

 メタ読み:普段の発言からヤーティかと思いましたが、論理的にはありえないはずのテツノツツミを初手で選んだり5匹目にもコオリッポを選びかけたりしたので、普通のパーティを持ってくる可能性も考慮しました。モスノウ、ソウブレイズもヤケモンとして微妙な落第生だった気がするので…。環境外からも普通にポケモンを選ぶ印象です。

①ヤーティの場合

 6匹目予想:サザンドラorギャラドス

 予想経緯:物理受けのクレベース、特殊受けの鉢巻ドオーor眼鏡モスノウ+1の並びが基本選出だと予想しました。これらに一貫するほのお技やこおり勢に一貫するはがね、かくとう辺りをもらいびのソウブレイズで受けることでバランスを取っているように見えます。

 物理じめんやあく・ゴースト技の一貫がやや気になりそうなことから、それらを切れるいのちのたまサザンドラが6体目ではないかと考えました。もしくは純粋な火力が特殊偏重であることを気にするのであれば、クレベースと相性の良いたつじんのおびギャラドスの線もあるような気がします。

 

②非ヤーティの場合

 6匹目予想:ボーマンダorハピナス

 予想経緯:物理受けのクレベースと特殊受けのドオーを軸にした受け寄りの2枚に、崩しや妨害の役割としてテツノツツミが入った構築だと思います。流石にほのお技が重いように見えるのでソウブレイズはもらいび、モスノウはみずテラスのテラバースト持ちと考えるのが妥当な気がします。クレベースをゴツメと決め打ちする場合、キョジオーンが刺さりそうなパーティなのでドオー、ソウブレイズ、6体目のいずれかはおんみつマント持ちで、他に居座りの多そうなポケモンも多いのでモスノウは(厚底ブーツでないなら)たべのこしになると予想。

 順当に抜き性能の高い物理アタッカーとして龍舞からの全抜きを狙えるボーマンダギャラドスが来る可能性と、更に受けを考えるのであればBに厚く振ることでサイコショック持ちのハバタクカミに強く出られるハピナスの可能性もあるように思います。

 

個体紹介

ハッサム@いのちのたま

テクニシャン テラスタイプ:でんき 選出率:4位(2回)

いじっぱり 177(252)-178(92)-135(116)-x-102(12)-90(36)

バレットパンチ インファイト テラバースト つるぎのまい

想定役割対象:アーマーガア/ディンルー/ハバタクカミ/水テラスのポケモンetc

・H244補正込みB4振りディンルーを+2インファイトで確定1発

・B特化アーマーガアの+4ボディプレス+たまの反動+ゴツメダメを75%で耐え

・C特化眼鏡サーフゴーのシャドーボール+たまの反動を確定耐え

・4振りアーマーガア抜き抜き

 ドラフトで最初に取ったポケモンですが、割と何をやっても強いが故に他からのしわ寄せが集まった結果、最終的に最も歪められてしまったばけものポケモンです(びっくり調整である自覚はありますが、この調整を考えてる間が一番メタ読みしてる感があって楽しかったです)。特筆すべき(?)は本来有効打が無いため不利であるアーマーガアやヘイラッシャを削るだけ削り、後続の圏内に入れるためでんきテラスを採用しているところです(6匹目によってはスナノケガワが出せないこともあると思ったので…)。

 当初は水テラスを採用する等して単純に強いハッサムを育成しようと思ったのですが、アーマーガアやヘイラッシャ等の処理をスナノケガワに一任するのは重すぎるのでこのような育成となってしまいました。グッドスタッフ枠ということで少し欲張った結果努力値振りにも無理があり、ちぐはぐな調整になってしまったのが心残りです。

 名前の由来:ハチャトゥリアン作曲の『剣の舞』よりお借りしました。

テツノコウベ@こだわりメガネ

クォークチャージ テラスタイプ:ひこう 選出率:1位(全選出)

おくびょう 169-x-107(4)-174(252)-100-176(252)

あくのはどう ぼうふう ハイドロポンプ だいちのちから

想定役割対象:タイプ受け及び数値受けされない、高火力先制技のないポケモン

 この構築のエースです。準速でも追い風下であればクォークチャージ込みのテツノツツミは抜けますが、ペリッパーを出せない場合、サブプランとしてスナノケガワのエレキフィールドからクォークチャージを発動、Sを上げて上を取るという目的があるので最速で育成しました。

 こだわりメガネを持たせることで、だいたい無振りガブリアスがテラスぼうふうで確定1発になります。最近の環境で言うならH252振りサーフゴーでも確定2発というまさに驚異(当社比)の火力です。残りの技枠は等倍範囲が広いタイプ一致技のあくのはどう、雨下で高火力を狙えるハイドロポンプ、ひこうの通らない相手に死に出しする際に撃つためのだいちのちからを選びました。ハッサムのでんきテラバーストを加味すれば、テツノコウベとハッサムの2匹でドラゴン以外のすべてのタイプに弱点をつけます。

 また、あまり自慢気に言えることではありませんがぼうふう混乱という無限の勝ち筋を持っており、実際それで1勝しています。練度や種族値等補えないところはそこで悪あがきするのも戦略として無しではないのかなと思っています。

 名前の由来:アレグリ作曲の『ミゼレーレ』より。ラテン語で「神よ、我を哀れみたまえ」という意味から来ているらしいです。

セグレイブ@いかさまダイス

ねつこうかん テラスタイプ:じめん 選出率:最下位タイ(1回)

いじっぱり 193(20)-216(252)-112-85-106-137(236)

きょけんとつげき つららばり じしん こおりのつぶて

想定役割対象:このタイプの技構成が等倍以上で通る物理受け以外のポケモン

・準速サーフゴー抜き

 この構築のメイン物理アタッカー枠です。とつげきチョッキを持たせて撃ち合いに強くするつもりでしたが、きあいのタスキペリッパーに奪われたドクロッグに取られているため安定択としていかさまダイスを持たせました。

 おいかぜ下でエース枠として出すというよりは(おいかぜのターンが短いので)、おいかぜも何もない状態でのラス1対面を頑張るポケモンになると予感したので、火力のためにA特化に、Sは準速サーフゴー抜きまで振りました。

 構築全体で常にはがねタイプのポケモンに怯えているのでじめんテラスタル+じしんを採用、はがねポケモンがひこうテラスタルを切ってきても一致のこおり技を撃てるので内心評価が高いです。しかし、明らかに警戒されているであろうことと、そもそもセグレイブに触った経験が無いこともありほとんど選出も有効活用もできませんでした。

 名前の由来:ショパン作曲、エチュード第11番『木枯らし』よりお借りしました。

ドクロッグ@とつげきチョッキ

かんそうはだ テラスタイプ:かくとう 選出率:2位(6回)

さみしがり 179(164)-158(140)-81(44)-108(12)-86(4)-123(140)

どくづき ドレインパンチ じしん しんくうは

想定役割対象:パオジアン/テツノツツミ/サザンドラジバコイルetc…

H252B4振りジバコイルをじしんで確定1発

D4振りパオジアンをテラスしんくうはで確定1発

A特化マリルリの炎テラバーストを81.7%の確率で耐え

C252振り眼鏡サザンドラりゅうせいぐんを確定耐え

準速キノガッサ抜き

 8世代から思考を引っ張ってきた遺物でありダークホースです。最大の特徴は怯みに怯えずパオジアンに致命傷を与えられるしんくうはの採用だと思っています。とはいえきあいのタスキ持ちのパオジアンにはどうせ勝てないので、素のしんくうはで確1を取れる持ち物にはしませんでした。かわりに他の役割の遂行をしやすいようとつげきチョッキを持たせました。バレットパンチも覚えますが、サイコショック持ちのハバタクカミには勝てないので外しました。

 ちなみに、イルカマン対策の抜擢にもかかわらず拘りではないor拘っているがれいとうパンチ持ちのイルカマン相手だと殴り合いで不利になるため、まさかのイルカマンが役割にいないという異例の経歴(?)を持ちます。素の火力がかなり低いため弱点をつける役割対象以外に対してすこぶる勝ち目が薄いのが難点です。

 じめん技を裏のコウベやペリッパーですかしたり、あまり火力に振っていない積みアタッカーの1~2積の攻撃を耐えながら殴ったりと、間違いなく活躍してくれました。

 名前の由来:ナザレー作曲の『ブレジェイロ』から。ろくでなしという意味らしいです。ちなみにろくでなしなのはしんくうはを採用したトレーナーの方です。

スナノケガワ@ブーストエナジー

こだいかっせい テラスタイプ:フェアリー 選出率:最下位タイ(1回)

おくびょう 161(4)-x-123(44)-167(204)-106(4)-168(252)

だいちのちから 10まんボルト テラバースト エレキフィールド

想定役割対象:ペリッパーが出しにくい構築/でんき、じめんが通るポケモン

・H252D4振りヘイラッシャをエレキフィールド10まんボルトで確定1発

・A4振りヘイラッシャのウェーブタックルを確定耐え

・こだいかっせいでSが上昇

 テツノコウベ介護部2匹目兼みずやひこうテラスタル対策ポケモン兼だいたい重いポケモンを見る過労死枠(の予定だったポケモン)です。ブーストエナジーで多くのポケモンを抜き去ってエレキフィールドを張り、そこそこの耐久で等倍技を耐えつつ高火力化したでんき技やはがねに通るじめん技をタイプ一致で撃つことができます。

 フェアリー技持ちが構築に不在なのはマズいと思いテラバーストを採用した結果、妖怪「技枠足りない」のせいでボルトチェンジを断念することになりました。しかし同時に、テラス後の多くのアーマーガアに打点を持てたり、対面状況によってはイダイナキバやこだわりスカーフ持ちのサザンドラにも勝てる可能性が見えたりと、これはこれで悪くなかったのかなと思います。とはいえペリッパーを出したい相手が多かったり、相手のじめんポケモンに怯えたりでほとんど出しませんでした。ちゃんと強いポケモンではあると思います。

 名前の由来:モーツァルト作曲の『田園舞曲「雷雨」K.534』より。雨要素は後続のペリッパーなのでこの人自身には無いんですけどね…。

ペリッパー@きあいのタスキ

あめふらし テラスタイプ:くさ 選出率:3位(4回)

ひかえめ 149(108)-63-150(236)-149(164)-90-80(個体値20)

ハイドロポンプ ぼうふう とんぼがえり おいかぜ

役割対象:スナノケガワを出しにくい構築/みずが通る低火力鈍足ポケモン

・H244D228振りディンルーを雨ハイドロポンプでオボン込み確定2発

・Cに振った努力値の余りを物理耐久に特化

・無振りバンギラス抜かれ

 テツノコウベ介護部栄えある1匹目です。本来の火力は高くありませんが、雨下のハイドロポンプは(当たりさえすれば)それなりに良い火力が出ることを加味しCにやや厚く振りました。キョジオーンやディンルーなどテツノコウベではどうにもならない相手を削ることで誤魔化すつもりでした。はたき落とすやでんこうせっかも採用したかったのですが、流石にスナノケガワとは異なり自身でアタッカーとなるにはCもSも足りないので、退場技の択としてとんぼがえりを優先しました。

 元々の防御方面に優れた種族値を生かすため、ステロやコータスの晴れオーバーヒートのダメージと相談した上で物理耐久特化の努力値振りにしました。Sも無振りバンギラスに抜かれるために個体値20~21の実数80にしましたが、更に遅くすることで後攻とんぼがえりも撃てるのでそれらも含めて調整はかなり迷いました。最終的においかぜ下で抜けるポケモンが多い方が良い気がしたので限界までSは上げました。

 タスキが無くともガブリアスの鉢巻げきりんくらいは耐えたので、普通にゴツメとかしめったいわで良かった気もします。ガブやディンルーに圧をかけたりと普通に強かったです。

 名前の由来:ショパン作曲、前奏曲第15番の通称『雨だれ』よりお借りしました。

 

ドラフト段階におけるその他没ポケモン

バチンウニ@きあいのタスキ

 エレキメイカー+あまごいでテツノコウベのサポートをするつもりでしたが、結局エレキフィールドを逆利用される可能性があることとディンルーやイダイナキバ等のじめん複合に弱くなることを考慮して没。ふいうちやおきみやげなど優秀な技を多く覚えるのが魅力です。ペリッパーやスナノケガワが3位以内で取られたら使ったかもしれません。

アメタマ@きあいのタスキ

 敵の攻撃を1度耐え、あまごい+すいすいで返しに上からねばねばネットを撒き、余裕がある対面にはこごかぜを連打して起点になるのを回避する…といった構成で採用する可能性がとても僅かにありました。挑発や先制技に弱すぎることと、流石に舐め腐っていると思われてしまうとメンタルが凹むため没。とても可愛いのが魅力です。ペリッパーやスナノケガワが3位以内で以下略。

トリトドン@たべのこしorオボンのみ

 テツノコウベがタスキで止まらないようにステロ+あくびでの削り要員、かつウォッシュロトムやらイルカマンやらのメタ枠として一時は採用を考えました。結局フリドラに対してテラスを切らなくてはならないこと、そもそも人生においてアタッカー以外を使った経験がほぼ無く運用に不安が残ることから没。ジバコイルがみずテラスを切ったとしても強く、そもそも明らかにどこぞの毒ガエルより強いので、ツツミさえいなければ普通に採用していたような気もします。

おわりに

 最終的な各手持ちはこんな感じでした…。予想はせるヒお先輩以外全ハズレです。無念。全体としては3-4、総合順位は6位となんとも言えない結果で終わりました(だいたい運勝ち)。選んだポケモンポケモンだったのと、そもそもコンセプトが割と大変なことになっていたことを加味すればまあ善戦した方かなと思えなくも無いですが、同時にハッサム、セグレイブ、スナノケガワをもっとうまく使えたらと思うと少し心残りもあります。あと、事前にかなりメタを張っていためんでい先輩やshotaさんに普通に負けたので「そもそもメタ張りが成立していなかった」のが露見してしまいました。あーあ。

 ほとんど効果はありませんでしたが、構築記事(の一部箇所)を数十記事読み漁り、ある程度考えられるすばやさライン表まで作っておく程度には気合入ってました、正直ポケモン対戦で調整する上で人生で一番気合入ってたと思います。ただ、中間試験あたりでモチベが急落しており、交代での受け出し等を含めたダメージ計算はほとんど回しておらず、そこで甘いプレイした部分も多くあった気がします。

 自分は結構同じポケモンと戦い続けるのがしんどいタチで、ランクマも数試合潜っただけでほぼ満足してしまう人間なので、特殊ルールのような「自分で開拓する」感のあるルールは結構好きなのですが、今回もいろんなポケモンや型と戦えてとても楽しかったです。改めまして、企画・運営してくださったのだぽけの幹部の方と、その他参加者の皆さま、本当にありがとうございました!(今回のために飛行テラスのテツノコウベをゴジャボ指定で捕まえてくれた元のだぽけのこびとさんにもこの場で感謝を。)